切り割り
だいぶご無沙汰してしまいました。

ニブ製作は今週より量産2ロット目に入りました。

修理用の切り割りマシンは生産性が悪いため、

新たに切り割り機を製作。

セットすれば誰でも難しい切り割りが可能になりました。

これまではチップにカッターをグイグイと押し当ててきたのですが

はさみで切るような感じといったら言いのか、

カッターを回転させるような動きで切ります。

常にカッターが違う部分を切って行くため、切削抵抗が小さくなり

カッターの寿命とカッティング時間を短縮できより生産性を

向上させることが出来ました。

こちらがその動画です。

課題は、ハート穴のセンターを合わせるのが難しくなることです。

特にほんとうのハート型はずれるとすぐにわかってしまうので神経を使います。

切り割りシーンをご覧下さい。


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# by pencluster | 2015-07-01 19:56 | Going the Distance
発見!ダニッシュ・モンブラン146マスターピース!!
今日から4月です。
だいぶご無沙汰してしまいました。
仕入中心の活動でブログはもちろんカタログの更新もままなりませんで
誠に申し訳ありません。
先日、ドイツ・ケルンでみたこともなモンブランの146を見つけました。
デンマークの友人が持っていた物です。
b0215343_18325944.jpg

どうも、デンマーク向けに販売するよう考えられた146のようで
プロトタイプだとか・・・。
詳細は誰も知りません。
b0215343_18332637.jpg

コーラルレッドはデンマークのナショナルカラー。
吸入はもちろんテレスコピック。
こういう146や149があっても不思議ではありませんね。
b0215343_18335737.jpg

ちなみに今日はエイプリルフールです。
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# by pencluster | 2015-04-01 18:34 | Room N0. 146
ペンポイント溶着
万年筆のペン先は摩耗しにくいプラチナ族の硬い合金が溶接されている。

これらは金との相性が大変良いので金を溶かして接触させるだけで

簡単についてしまう。

一見、ペンポイントが溶けていると思われがちだが融点が1000℃位さがあるので

ただ金にくるまれているだけ。これを溶着と呼んでいる。

方法は3つほどあって、一つはロー付け。

低融点の金合金をボールチップとペン先のすき間に溶かし込んで着ける方法。所謂半田付け。

これはペン先が鈍りやすく余り好ましくない。多くのジュエラーや修理職人が使用する方法。

もう一つは久保工業所が開発したアーク溶着。

私がお邪魔した当初は電源が古く、何とか作ってくれないかということで

装置メーカーと共同で作成してあげた。

修理はこれかロー付けでないと難しい。

しかし、この方法は熟練を要し生産性が悪くニブの量産には向かない。

ということで、一般的に万年筆メーカーが採用している抵抗溶接の機械を製作した。

ポイントはチップを押し当てるジグでこれを上手くやらないと電源だけでは

溶着は出来ない。まだまだ改良しなければならない点はあるが

ボタン一つでこのように簡単に溶着ができる。


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# by pencluster | 2014-11-11 10:38 | Going the Distance
ペンポイント (その2)
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溶着に行く前に、ペンポイントのチップの大きさのバリエーションを少し紹介しましょう。

だいたい、大きさとしては0.3mmから1.8mmくらいまでが普通。

昔は、EFには0.5mm以下のチップを溶着したりする会社もあったようだが

ほとんどは狙いのニブサイズより大きなものを溶着して削り出していくことが多い。

小さいほど溶着とそのあとの切り割りが非常に難しい。

ニブになってからの研磨も難しくなる。

また、大量生産で多くの材料を必要とする場合は小さい方が100g当たりの単価が

高くなるので、今では殆どのメーカーが1mm弱のチップから削り出す。

当社も生産数が少なく手作業に近い生産手法なのでので大きなものから削り出していくが

小さい玉のほうが組織がより緻密で硬いのだ。

よく、大きな字幅のものからEFに研ぎ出したりするチューニングが行われるが

大きなポイントほど内部に巣(空孔)が出来やすく質の悪い組織が表面に出てくるので

リスクも伴うことを忘れないでいただきたい。適材適所が基本である。
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# by pencluster | 2014-10-20 21:50 | Going the Distance
ペンポイント
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これは万年筆のペン先の一番先端に着いてるペンポイントの素材。

チップ、アロイチップなどともいう。慣例からイリジウムと呼んでしまうこともある。

これまではイリドスミンというイリジウムとオスミウムの合金が使われていた。

産地が限定されていて微妙に配合が異なる。

精錬ではなく鉱物をほぼそのまま使用していた。だから産地で配合が異なる。

砂金のような鉱物を砕いてアークやプラズマで溶かして丸めて玉を作る。

ペン先には「溶着」という方法で付けていた。

なぜ、産出されていたものそのままかというとイリジウムなど白金族は融点が3000度

ほどなのでるつぼで昔は各元素を分離するのが難しく配合で作ることがすることが困難だったから。

もしかしたら今でも精錬はしていないかも知れない。

今ではるつぼでも配合は可能なはずである。

しかし、今はイリジウム合金はペンポイントに使われていない。

ヨーロッパではオスミウムは有害物質に指定されたため

使用が出来なくなったのだ。なぜかというのオスミウムはその名の通り

溶解すると臭い。そのガスが発がん性を持っていることがわかったため

排気設備に非常なコストがかかり使用されなくなった。10年ほど前だ。

その、代わりの登場したのがルテニウムータングステン合金。

性能に遜色はない。が、オスミウムリッチのイリドスミン等と比べると柔らかい。

硬ければ良いというものではないが。

と言うわけで一部のメーカー以外はモンブランもペリカンもイリジウムは使用していない。

「イリジウム」って言いたいために少量入れているところもあるそうだが

オスミウムが入っていなければ性能には寄与しない。只の不純物だ。

このペンポイント、チップともボールとも言われる素材は今では

独ヘレウス社と日本のパイロットだけと聞いている。

ちょっと前まではシェーファーも作っていた。

ロットが多量なので買うのが大変だが今回はアメリカの同業者から譲っていただいた。

海外の同業者は大変協力的で困っていると積極的に手助けしていただけるので大変ありがたい。

次回はいよいよ溶着だ。
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# by pencluster | 2014-09-18 18:16 | Going the Distance



こだわりの美麗ヴィンテージ万年筆を中心に少々深堀してご紹介していきたいと思います。
by pencluster
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