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Room No.146 ”モンブラン146モデルの多彩なバリエーション”
▶ 50年代146のキャップ廻りのバリエーション<その1>

 今日からキャップ廻りのデザイン、仕様のバリエーションをご紹介したいと思います。
 先日、「ペールグリーン」のところで、「とさかクリップ」という
名称でちらりとご紹介しましたが、1950年代の146だけでも、
クリップにも大きく分けて3つくらいのバリエーションがあります。
Room No.146 ”モンブラン146モデルの多彩なバリエーション”_b0215343_20591796.jpg

写真がいまいちでわかりずらいですが、一番左のタイプがとさかクリップ。
天冠に凹みがありmクリップの強度を高めるため
リブ(でっぱり)が付いているものがあるのがお分かりでしょうか?
Room No.146 ”モンブラン146モデルの多彩なバリエーション”_b0215343_20595068.jpg

真中のものは天冠の座に厚みが薄く、右側のタイプは厚くできています。
恐らく、とさかクリップはコストもかかるうえ、
締め付け時のへたりで緩くなった天冠を増す締めした時に
クリップと一緒に回ってしまう問題があって、真中の仕様になり、
さらに耐久性を上げるために一番右側のタイプのように、
座を厚くするようになったものと思われます。
Room No.146 ”モンブラン146モデルの多彩なバリエーション”_b0215343_2102089.jpg

 「とさかクリップ」1949年のファーストイヤーモデルに装着されており、
恐らく2-3年このタイプが作られたと思います。
このクリップは142、144にもあるので149が生産された時点までかと推測されます。
1952年生産開始の149にはとさかは付きませんので。
ここで大きな設計変更がされたのでしょう。
Room No.146 ”モンブラン146モデルの多彩なバリエーション”_b0215343_2104557.jpg

by pencluster | 2011-07-09 21:01 | Room N0. 146
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こだわりの美麗ヴィンテージ万年筆を中心に少々深堀してご紹介していきたいと思います。
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