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最後までやり抜くこと
最近お休みが多くてご迷惑をかけてしまっている。

昨日はシンガポールからのお客様から5回目にしてやっと空いている日に来られたと言われた。

実に申し訳ない。

4,5月と連続して仕入の出張と準備、輸入品の手続き、整備などが重なりお休みが多くなってしまった。

もうひとつは我々の目標であるオリジナルニブの開発が佳境に来ているため

試作のトライアルの技術指導に時間をとられるためです。

現在、様々なショップや手作り万年筆工房が「オリジナル」と称して販売しているペンは

量産品のデザイン違いだったり、軸のみ作って「オリジナル」と称している物が殆ど。

われわれは、ペン先の地金の溶成から前項手を自前で行う真の”オリジナル”に取り組んでいます。

手先のみでニブを作るのはそれほど難しくはありません。

我々が最初に久保工業所の門をたたいたのはペン先の生産に通じる部分があるためです。

しかし、久保工業所の方法では余り数はこなせません。手作り部分が多すぎるためです。

注文が来て数ヶ月、数年待つような作りは我々の目指すところではありません。

それは技能であって技術では無いからです。

技術というのはその方法を用いれば少しのトレーニングで目的の物が作れたり

性能が得られたりする物を言います。

我々はそれに取り組んでいるため、そのトレーニングを第三者に施しているため

お店を開ける時間を削らなくてはならなっています。

ヴィンテージ万年筆を販売する目的は高品質な過去の名品をお届けすることと

その技術を学ぶこと。そして、そのことを通じてお客様に「投資」いただいた

資金を開発に投入することにあります。

すでに、目標を定めて12年を迎えようとしています。

最初の作品(技術)の完成が間近に迫っている今、少しの間、みなさまに

ご辛抱をいただきたいと思っております。

そして今日から少しづつその取り組みをご紹介していきたいと思っておりますので

今後ともお付き合いのほどよろしくお願いいたします。

”Going the Distanc” ・・・最後までやり抜きたいと思っております。

真央ちゃんのソチとまでは行かないまでもいつかは「集大成」を。

最後までやり抜くこと_b0215343_10553117.jpg

by pencluster | 2014-06-01 21:45 | Going the Distance
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こだわりの美麗ヴィンテージ万年筆を中心に少々深堀してご紹介していきたいと思います。
by pencluster
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