「ツヴェルグ、これ見て見ろ」
「何ですか?シュテュックさん、いつものフラットフィードですね?」 「やっぱりおまえの目は節穴だな。。。そのドングリ眼を見て良く見て見ろ。でかい目を有効に使え」 「そう言われてもですね・・・・」 「久しぶりの登場なんだ。更新しろってGinzaのオヤジがうるさいからやっと見つけたネタなんだ。おいおい!ルーペで見なくても分かるだろう」 「あぁ、溝幅が違います!」 「やっと気づいたか!よぉし、おまえにも教えてやる。」 「あ、ありがとうございます!でもシュテュック技師長、たぶんこれくらいに違いはもうみんな知ってるんじゃ?」 「んー?まぁ、そうかもな。まぁいいさ、こっちの右側のと比較してみろ」 「幅がまっすぐですね。段が無い。それに付け根の切り方も違います。なぜですか?」 「なぜって、そりゃぁおまえこっちの方が良いと思ったからさ。」 「何がいいんですか?」 「溝が太いんだから、より多くのインクを含めるし、空気の流入抵抗も下げられるだろ?」 「それで、ひだりの細溝タイプはすぐ止めちゃったんですか?」 「まぁな。半年ぐらいで太いのに変えた」 「で、効果上がりました?」 「何の?」 「いや、ですからインクとか空気のとことか・・・」 「そりゃ、お前見た感じがちがうんだから当然よ」 「どのくらい?」 「お前、ドイツ人なら日々進化しなけりゃ行けないことくらいわかるだろ?少しでも改善するのがあたりまえだろうが」 「書いた感じは・・・確かにちがうか・・・」 「やっと分かるようになってきな。そう思う心が大事だぞ!」 「・・・・・。」 <登場人物> シュテュック技師長:モンブラン・ハンブルグ工場マイスター ツヴェルグ :モンブラン・ハンブルグ工場生産管理部班長 ※この物語は登場製品以外すべてフィクションにて候 <解説> モデル136のペン芯を当初流用していたがその直後わずかな期間 生産されていたと思われるペン芯。 裏側の溝が細く段付きでないのが特徴。 インクが通る表側(ペンの裏側に当たる部分)の溝の幅も異なる。
by pencluster
| 2012-03-12 16:49
| Room N0. 146
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