ツヴェルグ主任やっちまったか。。。?の巻
「おい、ツヴェルグ、このまえ東京から来た146のリフレッシュはどうなってる?」
 「はい、シュテュック技師長、今、キャップをバフ掛けしてます。
  ああああっっ、やばい、やっちまったかも知れませんですぅ!」
「おい、おい、またか!ツヴェルグぅ。頼むぜ。いつになったらチカラ加減覚えるんだよ」
 「どうしよう・・・見てください技師長!キャップトップが変形してるぅ。あぁ、また給料さがっちまう。。。こんなだったらロンドンのポンドケースにいればよかった。。。」
「なにぶつぶつ言ってるんだ。見せてみろ。」
 「これなんですけど。。。」
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「ロンドンじゃこういうのは見れないだろうな。これはドーム型といって最初期型のキャップトップだ。しかも見ろ、カゼインのホワイトスターだ。こりゃめずらしい」
 「えーっ元々こんなカタチなんですか?」
「やっぱりおまえの目は節穴だな。。。そのドングリ眼を見て良く見て見ろ。でかい目を有効に使え」
 「そう言われてみると、何となく・・・・」
「何となくってなんだ、ルーペで見なくても比べれば分かるだろう」
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 「あぁ、違います、違います、左と真ん中のスチールニブのやつは
上がちょっとフラット気味でぼってりしてる」
「やっと気づいたか!ほら、こうして比べると色の違いがよく分かる。カゼインだからヘアクラックが入ってしまってるがどうだ、ここだけの違いなのにがっしりとたくましい感じがするだろう?」
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 「ええ、たしかに。なぜこんなカタチなんでしょうか?」
「実はデザイナーが前の139のフラットトップのイメージ引きずってしまって、ちょっとびびってたんだ。」
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 「並べてみると後のタイプのほうが確かにスタイリッシュですが、ドーム型の方 が無骨で男性的な気がします。」
「これからは女性にも使ってもらえないとやって行けねぇからってんで社長決裁でデザイン変えたんだ。」
 「後期型の方がたしかに女性的ラインですね。でも、よかったぁ、給料下がらなくて」

<登場人物>
 シュテュック技師長:モンブラン・ハンブルグ工場マイスター
 ツヴェルグ      :モンブラン・ハンブルグ工場生産管理部班長

※この物語は登場製品以外すべてフィクションにて候 

<解説>
ファーストイヤーモデルのキャップトップは無骨なドーム型で“146”の刻印が尻軸にあるものはスチールニブ、“146G”はゴールドニブがついていおり、ごく初期には“136”のペン芯やニブが使用された。
クリップはトサカクリップでキャップトップ側にノッチが入る。
ホワイトスターにカゼインがつくのは非常に希。
インクウィンドウはロング、ペン芯はフラットだ。
時代が下がるにつれてパーツが混在して来ていろいろな組み合わせで生産されていた。 
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by pencluster | 2012-03-13 11:52 | Room N0. 146
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こだわりの美麗ヴィンテージ万年筆を中心に少々深堀してご紹介していきたいと思います。
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