デモの誘惑
「おい、ツヴェルグ、この間のデモ見なかったか?」
 「また、デモですか?最近研磨の練習でテレビも見てないのでよく知らないんですよ。どこでデモですか?ついにノースコリアでも始まりましたか?」
「そのデモじゃ無いぞ、ツヴェルグ!デモンストレーターだ!」
 「なんすかそれ?」
「あぁ、ここに置いてあった146のデモンストレーターだ!」
 「ああ。はいはい、透明なやつですね!あれなら、昨日、東京に送りました。
  販売統括部のシュワンツさんに頼まれちゃって・・・。なんでもどうしても
  欲しいって話で・・・。」
「シュワンツか・・・やつめ、また出し抜きやがった。あれは工場見学の連中にみせるのにちょうど良かったのに、売っちまったのかやつめ!」
 「写真じゃだめですかね?撮っておきました。」
b0215343_0411343.jpg

b0215343_045021.jpg

「なんだかわかりにくいな・・・これはおまえ、首軸のソケットまでクリアで成形してもらったんだぞ。ペン芯からインクが抜けていく様がよく分かってよかったのによぉ」
 「そんなに貴重だったのですか?」
「20本くらいしかつくってねぇんだ。
 しょうがねぇ、大昔の136デモで来週の工場見学は説明すっか・・。」
 「へぇこんなのあるんですねぇ、どうしたんです?」
b0215343_0421281.jpg
b0215343_0423135.jpg
b0215343_0424279.jpg

「これはハンブルグのコレクターからわざわざ買い戻したんだ」
 「いくらで?」
「それは言えねぇよ。機密費だ」
 「ロンドンのポンドケースに売ったらどうですか?すごいたくさんビール飲めますよ」
「うーん、魅惑的な響きだな・・・・」

<登場人物>
 シュテュック技師長:モンブラン・ハンブルグ工場マイスター
 ツヴェルグ      :モンブラン・ハンブルグ工場生産管理部班長
 シュワンツ      :モンブラン 本社 販売統括部

※この物語は登場製品以外すべてフィクションにて候 

<解説>
ほぼすべてのモデルにデモンストレーターが存在するが、
モンブランのモデルはレギュラーモデルのデモンストレーターは非売品。
わずかに作られるのみなのでどれも希少だ。
一部がノーマル部品だったり、古いモデルのパーツを使用していたりと
様々な仕様がある。
最近ではアルチザンシリーズにクリアなアクリルと思われる
高級モデルに透明な軸が使用されている。
ペリカンのようにレギュラーモデルには設定が無い。
[PR]
by pencluster | 2012-03-20 00:45 | Room N0. 146
<< 首軸破損・・・ ツヴェルグ主任やっちまったか。... >>



こだわりの美麗ヴィンテージ万年筆を中心に少々深堀してご紹介していきたいと思います。
by pencluster
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6
7 8 9 10 11 12 13
14 15 16 17 18 19 20
21 22 23 24 25 26 27
28 29 30 31
最新の記事
切り割り
at 2015-07-01 19:56
発見!ダニッシュ・モンブラン..
at 2015-04-01 18:34
ペンポイント溶着
at 2014-11-11 10:38
ペンポイント (その2)
at 2014-10-20 21:50
ペンポイント
at 2014-09-18 18:16
カテゴリ
全体
Room N0. 146
Going the Distance
新着情報
以前の記事
2015年 07月
2015年 04月
2014年 11月
2014年 10月
2014年 09月
2014年 08月
2014年 07月
2014年 06月
2014年 05月
2014年 01月
2013年 06月
2012年 08月
2012年 06月
2012年 03月
2011年 09月
2011年 08月
2011年 07月
検索
その他のジャンル
ファン
記事ランキング
ブログジャンル
画像一覧